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豊和M1500(ほうわM1500、HOWA M1500)は、日本の豊和工業が開発したボルトアクション方式のライフルである。狩猟用の銃として国内および海外で販売されている。日本の警察ではSATなどで採用されている。 == 概要 == M1500は、豊和工業がかつて製造していた狩猟用ライフル「ゴールデンベア」をフルモデルチェンジしたものである。 設計の際には、豊和工業がOEM製造をしていた「ウェザビー Mk5」ライフルを参考としている〔ただし、ボルト開閉角はMk5が54度狭角開閉に対して、M1500はより一般的な90度開閉角を採用している〕。 現在、国産では唯一の大口径ボルトアクションライフルであり〔ミロク製作所が豊和から銃身供給を受けて製造を行っている「ブローニング A-BOLT」ライフルも正確には国産に含まれる〕、豊和工業を代表するライフルとして日本のみならず世界各国で販売されている。 装弾数は5発(マグナム口径は3発)であるが、箱型弾倉ではなく三八式歩兵銃と同様に、板バネとフロアプレートを用いた「マガジンフロアー」方式を採用している。銃身には64式7.62mm小銃で採用されているクロムメッキは施されていないが、国内に流通するM1500は全数豊和社内にて実射試験が施されており、新銃を買うと試験に使用したターゲット紙が付属してくる。 国内では通常銃身でオープンサイトが取り付けられた「デラックス」、バーミンター銃身でサイトが付属していない「ヘビーバレル」が、それぞれ黒染め仕様・オールステンレス仕様の2仕様4モデル体制で販売されている。口径は22口径から30口径マグナムまで多数揃えられており、ユーザーの使用目的に応じて自由な選択ができるようになっている。なお、30-06以下の口径は「ショートアクション」、.300win mag以上の口径は「ロングアクション」となり、機関部の全長が異なる仕様となっている。 海外においては銃身・機関部のみの「バレルドアクション」の状態で他の銃器メーカーにOEM供給され、それぞれのメーカーの銃床を取り付け、他社のブランド名で販売されることが多い。ウェザビー社では「バンガード」、S&W社やモスバーグ社、インターアームズ社では「M1500」という名称で販売されている。 M1500は、海外では比較的安価ながらも日本の工業製品らしく精巧・堅牢に作られている事が評価され、アフターパーツも販売されるなど、ある程度の人気があるが、国内市場においてはレミントンを始めとする、よりブランド力・価格競争力のある海外メーカーのライフル銃に圧され販売数は伸び悩んでいる。そのため、現在では豊和で製造されるM1500の95%以上はバレルドアクションで海外に輸出されているのが現状である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「豊和M1500」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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